【マイセンのあいうえお】登下校

aiueo_to.jpg

登下校

福井県鯖江市にあるマイセンの本社は、田んぼに囲まれた、のどかな場所に建っています。
田んぼの間には、たてよこに田舎道がのびていて、地元の小学生の通学路です。
子どもたちは、季節ごとにさまざまな変化をみせる田園風景をながめながら、6年間登下校をしています。

春には、真っ青の空と雲が、水が張られた田んぼに鏡のように映り込んでいるのを見るでしょう。
夏には、ひとまわり大きくなった苗のあいだを、風が走り抜けていく様子に、心をうばわわれるでしょう。
秋には、黄金色にそまった稲穂と、山あいに沈んでいく真っ赤な夕日のコントラストに、美しさを感じるでしょう。
冬には、雪で埋まったせいで、道との境目がわからなくなった田んぼに、ずぼっと落ちてしまうなんてこともあるでしょう。

これらはすべて、このあたりに住む子どもたちにとっては、なんてことのない日常に過ぎません。
でも、登下校のあいだに見た光景に、ふと「きれいだな」と感じた思い出は、きっと大人になっても心の中に残っているはずです。
大人の言う、「自然を大切に」とか「ごみは捨てないでおきましょう」という言葉よりも、美しいと感じた田園風景の思い出のほうが、自然を大切にする、ごみを捨てない人間に育ててくれるような気がするのです。

田んぼが、休閑地(放置された土地)になってしまえば、田舎の子どもたちと言えど、その光景を見ることなく、大人になっていきます。

毎日の登下校のなかに、美しい田園風景を残していくことも、マイセンの役割のひとつなのではないかと思っています。