【マイセンのあいうえお】直播き

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直播き

田植えとは、読んで字のごとく、田んぼに苗を植えることです。もう少し、具体的に言えば、苗箱の中で、種から育てた苗を、田んぼに植え替えるということをします。

しかし、この作業がくせものです。植え替えるときに、機械や手で、苗の根っこを強制的に切り取らざるを得ないからです。苗にとっては、大きなショックであり、生長を一時的にやめてしまいます。 その結果、大人の稲になったときに出す葉の数も、1~2割ほど減ってしまいます。

ならば、直接田んぼの中で種から育てよう、という考え方が「直播き」と呼ばれるものです。この方法であれば、苗へのショックはありません。 それに、苗づくりの準備や管理作業は必要ないですし、田植えの時に重い苗箱を運ぶ重労働がなくなります。
感覚的にですが、5~6倍は効率が上がるのではないでしょうか。
しかし、良いことばかりでもありません。まず、全ての種が無事に苗に育つかは分かりません。
ハウスの中で温度管理をしながら育てるわけではないので、様々なリスクがあります。気候、田んぼの状態しだいでは、全滅という可能性もあるのです。
無事に育っていても、途中でカモやカラスに食べられてしまうかもしれませんし、種の播かれた向きによっては、根が垂直に張らず、倒れやすい稲になってしまうかもしれません。
これらをうまく回避しないと、かえって何倍もの労力やコストを強いられることになります。

お米は、1年に1度しか収穫できません。いくら理想的な方法だとしても、むやみに実験ばかり繰り返しているわけにもいきません。
それでも、少しずつ少しずつ、テストを繰り返し、直播きで育てる田んぼの割合を増やし続けています。


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