【マイセンのあいうえお】苗

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春は、農家にとって、1年で1番あわただしい季節です。田植えはもちろんのこと、それに向けての準備だけでも山ほどあるからです。
準備の中でも大切なのが「苗づくり」です。

苗の良し悪しは、お米の品質や収穫量を左右します。「苗がよければ、良いお米がとれるのは、半ば決まったようなものだ」という意味から、昔から「苗半作」と言われてきました。
苗は、30cm×60cmの箱に土をいれた『苗箱』に種をまいて育てます。
通常、一箱あたり200gほどの種をまきますが、マイセンでは、その半分の100gしかまきません。こうすると、種ひと粒ずつが、広々とした空間をもつことができるので、窮屈な思いをせずに、のびのびと成長します。すると自然に太くてがっしりとした苗に育ってくれます。

育った苗は、田植え機で田んぼに植えてゆきます。田植えでも、マイセンの苗に対する工夫があります。
通常は、たくさん収穫しようと、1つの田んぼに、出来るだけたくさんの苗を植えようとしがちです。そうした農家は、1か所に5~7本の苗を、間隔をつめて植えていきます。
マイセンではまったく逆の考え方をします。たくさん収穫するために、1つの田んぼに、出来るだけ苗を植えないのです。苗は1か所に1~3本、それも出来るだけ間隔をあけて植えていきます。苗箱と同じように、広々とした空間を与えてやったほうが、良い稲が育ち、結果、品質もよく量も多くなるのです。

「マイセンの田んぼは田植えをしていないみたいだ」
と言われることがありますが、それだけスカスカに見えるということでしょう。
しかし、秋になってみると、田んぼは黄金色の稲穂でびっちりとつまり、たくさんの良いお米がとれます。

人間の都合ではなく、苗の気持ちになって考える、ということが必要なのだと思います。


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